2016年12月31日土曜日

工事現場には新しいビルディング

イスパニカのすぐ近く、溜池の交差点そばでは、
赤坂インターシティAIRという高層ビルが建設中です。

その目の前に、こんな看板が…。


塀の案内ではなくて、こちら、


イスパニカの看板です。

街でよく見かける、こちらの消火栓標識、
公式な機関が管理しているものではなくて、
株式会社が行っているものだとは、知りませんでした。

反対側から見ると、道案内になっています。
(この写真だと見づらいのですが。)


この看板のお話をいただいてから、
街中の消火栓標識が、気になって気になって仕方ありません(笑)。
ご興味・関心のある方、ぜひ、
消火栓標識株式会社さんまで。

さて、今年も1年、お世話になりました。
来年には、新しいホームページもお披露目できる予定です。
どうか皆さま、よいお年をお迎えください。

2016年12月30日金曜日

レシピアプリ全盛期でも買った料理本

事務所のスタッフには女性が多いので、
「レシピ検索アプリがとにかく便利。これじゃあ料理本は売れないよねー」
なんて話になることがあります。

かくいう私、ほとんど料理には興味がないので、
最近はめったに台所にさえ立たないのですが、
この本は、中味を見て、読んで買ってしまいました。



著者の丸山久美先生は、他にも多くのスペイン料理のレシピ本を出されています。

料理に興味のない(スミマセン)私にとってのこの本の魅力は、
料理の出自やそれにまつわる文化が、しっかり解説されているところ。

たとえば、「アボカドトマトのホットドッグ」であれば、
「アボカドをたっぷりはさんでほおばるのがチリスタイル。
コーンを混ぜたマヨネーズをかけるのが最近の人気だそう。」

いわしとトマトをパンにつめるという「クロチャ風サンド」は、
「スペインのカタルーニャ地方・タラゴナで、
お祭りのときやアウトドアで食べる。
もとは畑仕事が終わったあとに食べたもの。」といった風。

ごくごく普通のツナサンドでさえ面倒な私にはハードルが高いですが、
年末年始のホームパーティに、こんなサンドイッチを作って持参できたら
ちょっと威張れる!? 

そうそう、巻末に「ラテンなドリンク」として
瓶ビールやカクテルのレシピが多数紹介されているのも、
個人的に高評価のポイントです。

2016年12月29日木曜日

死ぬまでに行きたいと思っているなら来年こそ!?

昨日で仕事納めという方も多かったのではないでしょうか。
今年はこれができなかった、本当はあれがしたかった…などと、
思いをめぐらせながら、新年の予定を立てていらっしゃる方に。

中南米・ペルー旅行専門店、ラティーノさんからご提供いただいた情報です。
死ぬまでに行きたいと思っているなら、今回が何かのお導きかも!?

チャンスを逃したら、次は巡ってこないかもしれません。
命のあるうちに(←大げさじゃないんですよ!)、ぜひ。

===

今や日本で人気No1、奇跡の絶景といわれるウユニ塩湖と、
これも、最近注目を集めている健康食材のキヌアを結び付けた
ユニークなツアーが企画され募集開始いたしました。

■ウユニ塩湖キヌアスタディーツアー募集開始いたしました!■

日本初企画 キヌアに特化したウユニ・ツアー
http://www.t-latino.com/event/images/quinua-studytour-2017.pdf

スーパーフードとして注目されるキヌア。
ボリビア最大の産地であるウユニへ日本におけるキヌア研究の第一人者でもある
キヌア協会事務局長日高憲三先生にご同行いただくスタディーツアーを企画いたしました。



出発日:2017年3月25日発
日程 :10日間
料金 :499,000円~

絶景スポットとして人気のウユニの魅力をお楽しみいただくだけでなく、
キヌア栽培地訪問や研究拠点であるオルーロ工科大学訪問、栽培地での収穫や
脱穀作業などの見学、体験など豊富な内容でじっくりとキヌアを学んでいただく
スタディーツアーです。

また事前学習としてスペイン語講師でもある日高先生によるキヌア、スペイン語
講座も無料で受講いただけるのも嬉しい特典です!
ツアーに関するご質問お問い合わせは下記までお願いいたします。

(株)ラティーノ 担当清水
フリーダイヤル:0120-029-777
Email:info@t-latino.com

2016年12月28日水曜日

コロンビアの年越しダッシュ


コロンビアでは大晦日、年を越す瞬間に何もはいっていない maleta(スーツケース)を持って行きたい場所を思い描いて(家の周りを)走るという習慣があります。行きたいところに行けるそうですよ! 日本でも流行らせてみませんか??

2016年12月26日月曜日

中南米経済速報1193号見出し

12月26日発行の中南米経済速報の見出しはこちらです。

■アルゼンチン: 統計緊急事態が終わる
■アルゼンチン: 第3四半期のGDPが3.8%低下

■ボリビア: 炭化水素資源開発に来年は20億ドル投資
■キューバ: トランプは接収資産の賠償請求を認めるか
■パラグアイ: APP方式による首都空港近代化
■ブラジル: 中銀が経済成長予測を下方修正
■ペルー: 来年の事業計画等を首相が発表
■チリ: 2016-17年成長率を下方修正


2016年最後の発行となります。アルゼンチンでは国家統計の改革がほぼ完了し、インフレ率など重要な経済指標の信頼性が改善したとされました。ペルーはクチンスキ新政権がインフラ整備のための投資を活発化させる計画を発表し、今年の成長率も4%と好調を維持しています。

2016年12月25日日曜日

言語が違えば世界も違って見えるわけ

スペイン語の学習を始めると誰もが思うことの一つが名詞のジェンダー(性)です。

なんで名詞に男性と女性の区別があるの?
なんでテーブル mesa は女性で、パソコン ordenador は男性なの?
一個一個、全部覚えなければならないの?

という、疑問が生じます。

文法上、名詞は必ず男女に分かれているので、新しい単語を生み出したとき、必ずどちらかにしなければならず、まったく理屈抜きに男女が決まってしまったものも沢山あります。

しかし、このジェンダー、世界の言語には男女の他にもいろいろな分け方があるのです!

今日紹介する「言語が違えば、世界も違って見えるわけ 」に面白い事例が載っています。

ロシア語などは男性、女性に加えて「中性」が入ります。形容詞などの変化はより複雑です。

しかし、アフリカのスピレ語には「大きいもの」という括りがあったり、オーストラリア先住民のゴロゴネ語では「植物」というカテゴリーがあります。

このゴロゴネ語では、なんと飛行機は「植物」の括りになります。
考えられる理由は「樹木は植物である」→「カヌーは樹木で作るので植物の仲間」
「カヌーが植物の仲間なので交通手段は植物の仲間」→「飛行機も植物の仲間」です。

スペイン語の名詞の性がかわいく見えてきます。

こちらの書籍、ほかにも言語に関する面白い考察がいろいろ載っていて、語学を学習する方にとてもオススメです。目からウロコがいっぱい落ちて、語学の勉強がますます面白くなります!




2016年12月24日土曜日

スペイン語のクリスマスソング

世界中で歌われているクリスマスソングはもちろんスペイン語にも翻訳されて歌われています。まずは「サンタが街にやってくる」
スペイン語タイトルは Santa Claus llegó a la ciudad
英語タイトルはSanta Claus is coming to town

スペイン語の時制だけが過去形なのが気になります。気が早いのか!!
英語と日本語は「今、向かってます!」って感じなのに。



そして次は、



きよしこの夜、
スペイン語タイトルは Noche de Paz
英語タイトルは Silent night

なんとなく、清さ、平和、静か、なんとなく通じるものがありますが、ちょっとずつ翻訳を変えてるんですね。

最後は赤鼻のトナカイ


スペイン語タイトルは Rodolfo el reno de la nariz roja
英語タイトルは Rudolph the Red-Nosed Reindeer
日本語の歌詞では名前を避けましたね。

歌詞の翻訳も時代に応じて見直した方がよいのか、それとももう定着してしまったからそのままで行くのか。しかし、ここまで定番になってしまうともはや、翻訳の歌ということを忘れてしまいそうです。歌の力恐るべしです。



2016年12月23日金曜日

翻訳は人生を豊かにする

先日、こちらのイベントに行ってきました。

===
池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」第2期完結記念トークイベント「今の言葉で古典! 枕草子から平家物語まで」

第1部 18:30~19:30
「枕草子・方丈記・徒然草、エッセーの始まり」
 酒井順子×高橋源一郎×内田樹

第2部 19:30~20:30
この国の歴史は輪廻する―--平家物語と日本文学
 古川日出男×池澤夏樹
===
酒井順子さんが「枕草子」を、
高橋源一郎さんが「方丈記」を、
内田樹さんが「徒然草」を、
古川日出男さんが「平家物語」を、
古典から「今の言葉」に翻訳しているのです。
河出書房新社さん、すごい。


大好きな書き手が何人も名を連ねていて、それだけでも魅力的なイベントでしたが、
その場、その時間に身を運ぶというのは本当に大切なことで、
翻訳という作業の意味、文体とリズムの重要性、書き手の意識と読み手の受け取り方、などなど、
刺激的で面白いお話ばかりでした。

そして何より、登壇者の方々が、カッコいい。

立ち振る舞いや顔立ち、ファッションが、というのではなくて(それもあるのですが)、
発せられるその語彙や表現の豊かさ、それらがさっと出てくるスピード感が、
とにかくカッコいい。

先日の食育の話も同じことですが、豊かな人生を歩むためには、
語彙を豊かにしなくてはいけない。

人生には、楽しいこと、嬉しいこと、あります。
悲しいことや、腹の立つこともあります。

同じ楽しさでも、テレビのお笑い番組で腹を抱えて笑うのと、
大自然の中を気の置けない仲間と汗をかきながら歩く楽しさは、
まったく違うものでしょう。

その楽しさの種類が増えれば増えるほど、人生は豊かになります。
人間は、言葉でものを考える生き物だからです。

と、書きながら、私は自分の語彙力や表現力のなさに絶望しているわけですが、
さて、どうしたらそれらが身につくか。
どうしたら、第一線のエッセイの書き手の皆さんのようなカッコよさが身につけられるか。

書く訓練をすることも1つの手でしょう。
優れた文章を多く読むことも役立つでしょう。

しかし、翻訳ほど、表現を身につけるのに効果的な方法はないのではないかと思います。

翻訳は、自分の中にはない言葉を読み取って、自分の言葉にして紡ぎ出す作業です。
可能性の中から言葉を探り当て、当てはめて実際に使い、それを味わってみる。
読むだけ、書くだけより、確実に言葉が身につくのではないでしょうか。

豊かな人生のために、翻訳を。
私も、人生にもっと翻訳を。
2017年の目標の1つにしてもいいかもしれません。


2016年12月22日木曜日

言語と食育



言語と食育、一見関係なさそうですが、この本を読んで言葉がいかに食と関係しているか改めて考えさせられました。

フランスでもファストフードにおされて、ワインやチーズの消費が落ちているそうです。そこに危機感を抱いた醸造学や料理の専門家の活動をまとめた一冊です。そこには言葉の教育が深く関わっていました。

ファストフードはその砂糖や油、肉などのバランスで誰でも単純に「うまい」と感じるようにできています。しかし、ワインやチーズ、日本で言えばカラスミや「くさや」などはその美味しさを感じるにはいわゆる「学習」が必要と言われています。しかし、その奥深い味はどんどん学習して堪能することができ、より深く味わうことができます。

どうすれば、深い味覚を学習できるか?
そこで、登場するのが言語表現です。

子供達にファストフードでないお菓子や伝統食を食べてもらい、その「舌触り」「何の味に似ているか」「後味」などなど、どう美味しいかをなるべく具体的に表現させるようにしました。

子供達はその味を深く観察し、差異を見つけようとします。そうして、味覚を研ぎ澄ませ、味のボキャブラリーを増やしていくことで、それを自分の中に体系付けていきます。

言われてみれば、ソムリエという職業も味覚を語彙で表現する職業ですね。

つまり、これは感覚を言語に置き換えるという翻訳という作業なのかもしれません。

たぶん、味覚に限らず、ボキャブラリーを増やすことは物事の微妙な差異を認識することにつながります。そうして世界はより豊かな存在になるはずです。

そういった意味でも、外国語を勉強することは、母語とは違った世界の見方を手に入れることにつながりますし、母語には存在しない感覚を知ることができるかもしれません。

私も美味しいものを食べたときつい「うまい!」で終わらせてしまいますが、食レポのような感想が言えるように意識しようと決意を新たにしたところです。

なかなか面白い本でした。

2016年12月19日月曜日

中南米経済速報1192号見出し

12月19日発行の中南米経済速報の見出しはこちらです。

■共通: CEPALが地域経済の動向を発表

■メキシコ: Pemexが油田開発の共同相手を募集へ
■メキシコ: 今年11月までの雇用件数が100万に

■ブラジル: 論争的な2017年度予算決まる
■ブラジル: 大統領が新たな経済再活性化策を発表

■アルゼンチン: 今年はマイナス成長で来年に回復
■アルゼンチン: 太平洋同盟への加盟は期待できる

■ウルグアイ: 今年は0.6%、来年も1%の低成長
■チリ: 今年は成長率が低下するが、来年はやや回復
■パラグアイ: イタイプーが三峡を抜いて世界一に
■コスタリカ: 今年の再生可能エネ利用日数は252日

今週はCEPAL(国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会)が発表した、中南米経済の見通しについての記事が中心になりました。地域としては南米の経済が落ち込む中、パナマ、ドミニカ共和国などが高成長を維持しています。2017はこれらの国の成長が寄与することで、地域全体の経済が底を打って回復すると見込まれています。

ご興味のある方は当社ホームページhttp://www.hispanica.orgご参照の上、お問い合わせください。

中南米経済速報が毎週月曜日配信です。

2016年12月18日日曜日

Luis Fonsi, Corazón en la maleta

以前に紹介した、バランスボールにぴったりのスパニッシュ・ポップス
その中の“Corazón en la maleta”の意味が気になって、調べてみました。

紹介したLuis Fonsiの歌はこちら。



なぜ、ハート(corazón)がスーツケース(maleta)の中にあるのか?
何となく歌を聞いているだけでは、分からないものですね。

辞書を引きながら歌詞を読んで、納得しました。
ちなみに歌の歌詞は、タイトルと“letra”(歌詞)と入れて検索すれば、
たいてい出てきます。
便利な世の中です。

下が、試しに訳してみた歌の内容です。
ひと昔前なら、「旅するマイ・ハート」とでも邦題をつけたところでしょうか(笑)。

よければ、これを頼りにリスニングしてみてください。
聞き取れないところは、おそらく知らない語彙です。
リスニングをすることで、語彙を増やすこともできるのですよ。

※以下はあくまでも試訳です。誤りなどあれば、ぜひご指摘ください。

 * * *

「旅するマイ・ハート」(仮)

もうキミのゆるんだネジにはあきあきだ
包まれたままのキャンディが喉につまってしまった
もうこんな気まぐれにはガマンできない
キミといても何もいいことがない

もう思い出話はもう暗記してしまった
キミのたどってきた道は全部たどった
キミは変わらない、悪いことってなすすべがないものさ
黙って去るよ、大好きだけど

もう行くよ、サヨナラ、もう関係ない
引き留めるものはここにはない、人生は短いから
飛行機で、汽車で、船で、いや何でもいい
ケンカしなくていいのだからせいせいするよ
キミにはせめて小切手を置いていくよ
僕はハートをスーツケースで運んでいく

靴の小石は取り出した
飼い猫の名前は忘れた
足音には耳をふさいだ
僕は黙って去るよ、めそめそされるのはもうごめんだ

もう行くよ、サヨナラ、もう関係ない
引き留めるものはここにはない、人生は短いから
飛行機で、汽車で、船で、いや何でもいい
ケンカしなくていいのだからせいせいするよ
キミにはせめて小切手を置いていくよ
僕はハートをスーツケースで運んでいく

サヨナラ、もう行くよ、もう無理だ
キミなしで行くのは、なんてステキなんだ

別れるのが僕には最善だったんだ
今日なら言えると思ったんだ

もう行くよ、サヨナラ、もう関係ない
引き留めるものはここにはない、人生は短いから
飛行機で、汽車で、船で、いや何でもいい
ケンカしなくていいのだからせいせいするよ
キミにはせめて小切手を置いていくよ
僕はハートをスーツケースで運んでいく

キミにはせめて小切手を置いていくよ
僕はハートをスーツケースで運んでいく

2016年12月17日土曜日

翻訳にはシソーラス



日本語シソーラス 類語検索辞典の紹介です。
翻訳では言葉の言い換えの作業は欠かせません。同じ意味で違う表現にする機会が山ほどあります。そんなとき便利なのがこのシソーラス類語検索辞典です。
どうしても、言語的な発想は普段の自分の言語活動の枠から逸脱しないので、普段使わない単語や表現はなかなか出てきません。自分の言語世界が豊かであればあるほど、翻訳には苦労しないと思うのですが、やはり限界があります。

そんなときに、このシソーラスが役に立ちます。

そんな表現があったか!
知ってはいるけど、自分からは出てこなかった!
最近、あんまり使われてないけど、その表現ぴったり!
そんな表現聞いたことない(笑)!

表現に迷ったとき、本当に助けてくれます。

例えば、単純に「行く」ですが、
「出向く」「向う」「足を運ぶ」などなど、50以上も表現があって、翻訳そっちのけで見入ってしまいます。「赴く」とかいいなあ、今度使ってみよう、みたいな感じで。

「死ぬ」に至っては、直接的に表現するのがはばかられる語でもあるので、
「息をひきとる」「お迎えが来る」「没する」「帰らぬ人になる」「鬼籍に入る」「天に召される」「往生する」「事が切れる」「永眠する」「他界する」などなど200以上あります。

もちろん、微妙な差異はあるのですが、それぞれの表現の差異を考えながら眺めてるだけでもいろいろな発見があって面白いです。

読んでいると言葉の世界が広がります。

iPhoneのアプリにもあるので、通勤のときにも手軽に楽しみつつ勉強できます。




2016年12月16日金曜日

SOMOS EL MUNDO



WE ARE THE WORLDのスペイン語バージョンです。
歌っている歌手達の歌唱力もさることながら、スペイン語が持つ力強い響きも相まって本当に聞き応えのある曲です。

本家の英語バージョンも好きですが、スペイン語バージョンもとてもスペイン語らしくて感動します。

この動画は各歌手の名前が入ってるのでチェックしてみては?

歌詞付きの動画もあるので、WE ARE THE WORLDと比較してみると、翻訳の面白さも味わえます。

ちなみにこちらが英語バージョン

2016年12月15日木曜日

ホセ・ムヒカ 日本人へ贈る言葉



ウルグアイの前大統領、ホセ・ムヒカさん。
日本でもその哲学や考え方が大きな共感を呼び、スピーチや語録がさまざまな形で出版されました。

本書は名言だけを集めたのではなく、現地に取材まで行って書かれています。
ウルグアイの写真や現地の人の声も収録され、よりウルグアイのことホセ・ムヒカさんのことがよくわかります。

特に興味深かったのは、人間的に哲学的に評価されているホセ・ムヒカさんが政治家としての評価は賛否両論だったり、現地の声がリアルに反映されている点です。

ただ、やはり本人の哲学や人となりは、学ぶべきことが多く、読んでいて納得させられます。

ウルグアイは日本ではあまり知られていませんが、民主化度や情報通信などで世界の上位に入る国です。

弊社で出している中南米経済速報でもいろいろなウルグアイについていろいろな記事が出ますが、ひとつよく覚えている記事があります。

ウルグアイ沖に巨大な海底油田がありそうで、実際に試掘しなければわからないのですが、莫大な投資が必要です。そこで、現大統領が歴代の大統領5人と会って相談したのです。大事なことなので話し合って納得して決めるというエピソードが心に残っています。

これから、ウルグアイがどのような国になっていくのか注目しています。


2016年12月14日水曜日

スペイン語作文の方法(表現編)

昨日に引き続きスペイン語参考書の紹介です。
こちらも個人的に随分お世話になりました。



構文編に引き続き、表現編です。
タイトルの通り、こちらは表現の学習に重きが置かれています。
日本語でよく使うのに、スペイン語ではどう言っていいかわからず、もどかしいことがありますが、そんな身近で使えると嬉しい表現が多数解説されています。

例えば、

噂が流れる、
記録を更新する、
耳をすます、
21年連続で、
世界で初めて、
平均1.34人、
最低気温は、
時速18kmで、
周囲の長さが235km、

などなど、、

中級者でも意外にちゃんと言えない表現が満載です。
そうか、そうやって言い換えればいいのか!と目からウロコです。

139の例文と解説、練習問題もあり全部こなせば、だいぶいろいろなことが表現できるようになります。CDも付いているので音でも覚えられます。

構文編と合わせて、スペイン語の独学にお薦めです。


2016年12月13日火曜日

スペイン語作文の方法(構文編)

お薦めのスペイン語参考書の紹介です。今日紹介するのはこちら。



構文に主眼を置いた作文のテキストです。
165の構文のパターンが掲載され、その解説もとても詳しくわかりやすいです。
日本語の発想に引きづられてしまうとスペイン語で表現するのに苦労してしまうことがよくあります。そんなときも構文的な発想を変えると、すっきり、そうやって言えばよかったのか!と目から鱗が落ちることがよくあります。

各構文の例題の解説も非常にわかりやすく、練習問題も充実しているので全部こなせば相当、力がつくと思われます。

中級の一歩先を目指すための参考書としてお薦めです。

余談ですが、個人的にこちらの参考書の例文のセンスがツボに入ってます(笑)。
参考書にしては珍しくなぜか、ネガティブなテイストの文が多いのですが、せっかくなのでベスト3を発表させていただきます。

以下、引用です。

3位
構文71「運転手の不注意でバスが木に衝突した」
–交通事故ですね、、、

2位
構文59「その飛行機は空港に着陸するときに機体が二つに割れた」
–大事故ですね、、、

1位
構文23「現代社会は差別と偏見に満ちていると私は確信している」
–何かあったのですか、、、

他にも、うなってしまう例文が多数あってそれぞれが心に深く刻まれます。
CDもついて音声からも覚えられるので、スペイン語の総合力の底上げにぜひ!

2016年12月12日月曜日

中南米経済速報1191号見出し

12月12日発行の中南米経済速報の見出しはこちらです。 

■メキシコ: 炭化水素ラウンド・ワンの第4次入札実施
■メキシコ: Pemexとの初の共同開発相手が決定
■メキシコ: Walmartが13億ドルを投資へ

■ブラジル: 2017年の農業生産は記録的
   *アグリビジネスは成長中
■ブラジル: 今年の自動車生産が15%減少

■ウルグアイ: 農産業の多様化に賭ける
■ウルグアイ: 資本の乏しい世界に備えている
   *資本流入減少には耐えられる

■チリ: 経済は回復基調にあるとIMFは診断
■チリ: 今年の貿易収支は20億ドルの黒字

■アルゼンチン: フランスPSAが3.2億ドルを投資
■ベネズエラ: インフレ対策で新貨幣を発行
■キューバ: 民間代表らがトランプに政策継続を訴える

自動車生産などの工業の伸び悩み、資源価格の低迷などもあり、今後、中南米は農業を輸出の大きな柱に据えるよう政策を見直す傾向がでてきました。広い土地と豊かな水資源があり、近代化や品種改良が進み生産性がさらにあがれば食料輸出産業のポテンシャルは大きいです。

ご興味のある方は当社ホームページhttp://www.hispanica.orgご参照の上、お問い合わせください。

中南米経済速報が毎週月曜日配信です。

2016年12月11日日曜日

トヨタのCM スペイン編


昨日から日本企業のスペイン語のCMに凝っております。今日はトヨタ。
el mejor coche familiar と言っているので中南米ではなくスペインのCMでしょう。
このCMのテイストはちょっと日本ぽいです。

Estos son mis papis.
お父さんのいろんなかっこいい姿を複数形で表しています。




2016年12月10日土曜日

マルちゃんのCM ラテンアメリカ編


カップラーメンのマルちゃんのスペイン語のCMです。
中南米ではマルちゃんの名前で定着しています。

日本のお馴染みの商品でも海外のテイストが加わると面白いですね。

こんなCMのなかにも接続法の例文が!

Necesito que tu y papi se sienten un momento.
(パパ、ママ、ちょっと座って。)

そうですね。ここは necesitar が意志を表す動詞なので従属節は接続法ですね。

最後のマルちゃんの発音がなんか不思議です。





2016年12月9日金曜日

ブラジルビジネス入門講座

◆◇◆ブラジルビジネス入門講座◆◇◆

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こちらの講座はお申し込みが一定数が満たなかったため、
開講を見合わせました。
申し訳ありません。
2月6日、2月13日、2月27日、3月6日
月曜日(不定期) 19:00~20:30(全4回・計6時間)
要予約:03-5544-8335 または tameike@hispanica.orgまで
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

GDPは世界第9位、人口や資源にも恵まれるブラジル。今年はオリンピックも開催され、そのポテンシャルはますます注目されています。国民性や文化も独特です。

今回の講座では、ブラジルとビジネスをする上で最低限知っておくべきこと、気をつけること、コミュニケーションのこつ、具体的なビジネスの成功事例/失敗事例やそのポイントなどを解説します。

今後、ブラジルに赴任される機会のありそうな方、ブラジル進出を計画する企業の方にオススメです。

■受講料:16,200円(税込)
     ※イスパニカの受講が初めての方は入会金10,800円が必要です。

■講師:川上直久(かわかみ なおひさ)
東京外国語大学ポルトガル・ブラジル語学科卒業後、伊藤忠商事に勤務。計5回通算18年にわたってブラジル駐在。セニブラ事業のフォロー、パルプの世界販売、エタノール事業立ち上げに従事。重要会議の通訳・翻訳も経験多数。長年の現地ビジネスの経験を生かし、企業研修でも講師を務める。

イスパニカでは新規開講クラスの情報をメールマガジンでもお届けしています。
メールマガジンにご興味のある方は、件名を「メルマガ配信希望」として、
tameike@hispanica.org
までご連絡ください。お名前も忘れずに!

2016年12月8日木曜日

スペイン語で詠う 小倉百人一首



も〜、い〜くつ寝〜ると〜、お正月〜♪

お正月といえば百人一首ですね。
心の片隅にかつて覚えたお気に入りの句があるのではないでしょうか。

そんな、日本人の恋の歌がスペイン語の翻訳で堪能できます。

見開きで、古文、現代仮名、ローマ字、スペイン語、意味、解説が一読できます。
CDもついて、古文、スペイン語の音の響きも楽しめます。

スペイン語学習者にもスペイン語圏の方々にもオススメです。

年末年始のスペイン語学習に最適の一冊です!!!

ちなみに私が中学時代からなんとなく好きで心に残っている一首は、こちら。

千早ぶる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは 

ペイン語で百人一首大会やったら楽しそうですねー。上の句日本語で、撒かれたカルタはスペイン語とか、いろんな能力を総動員しそうです(笑)






2016年12月7日水曜日

中南米経済速報1190号見出し

12月5日発行の中南米経済速報の見出しはこちらです。

■共通: BIDが2030年中南米のビジョンを発表
■共通: CEPALがインドとの関係強化を奨励

■ブラジル: TPPの破綻はブラジルの好機となる
   *11ヶ月間の貿易収支

■ブラジル: 工業生産が11月にまた低下
■ブラジル: Odebrechtに20億ドルの罰金
■ブラジル: VWがバス・トラックに4.5億ドル投資

■メキシコ: 米大統領選受けOECDが成長率を修正
■メキシコ: 去年、3割以上の企業が犯罪被害に

■ベネズエラ: 新経済モデルを来年には稼働
■チリ: 南米における海運の中心地を目指す
■ウルグアイ: 再ガス化工場とパルプ工場は年内決定
■アルゼンチン: 10月の経済活動が更に低下
■キューバ: EU加盟国が協力協定に向け更に前進
■メルコスール: ベネズエラが紛争解決メカニズム使う

ブラジル、アルゼンチン、ベネズエラがなかなか苦境から抜け出せない状況です。中国同様、インドも中南米との結びつきを深めるため投資を加速させるようです。

ご興味のある方は当社ホームページhttp://www.hispanica.orgご参照の上、お問い合わせください。

中南米経済速報が毎週月曜日配信です。

2016年12月6日火曜日

忍術でリスニング


忍者の歴史についてのドキュメンタリーです。
動きや小道具の詰めの甘さがなんともいい感じです。
日本人の私がこのドキュメンタリーを見ている時のなんともいえない、
言葉にならないこの気持ち、ほんと、もどかしいです。

しかし、ほんと男子は世界共通で忍者好きですね。
忍者には男子の何かを触発する要素があるんでしょうね。

動画の中で「戦国時代」を guerra civil と言っていました。
単純に翻訳するとguerra civil は「内戦」になりますが、
よくよく、考えると確かに戦国時代は内戦ですね、、、

国取り合戦みたいなイメージでしたが、外国からみたら立派な内戦です。



2016年12月5日月曜日

かわらばん¿Cómo estamos? vol.7

毎月末日に発行しているかわらばん¿Cómo estamos? 。
イスパニカ受講生の皆さんに、情報のおすそ分けをしています。

11月30日発行のVol.7 は、映画特集。
メインで紹介した映画とは別に、個人的にこの年末年始に見たいと思っている映画がこちらの3本。



『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』
いろんな人から、「いい!」「いい!」と薦められて、何がいいのかまだ自分で確かめられていないのが、本当にもどかしいのです。





『苺とチョコレート』
キューバ・メキシコ・スペインの合作映画。テーマからして、公開当時よりも、きっと今見たほうが理解できるはず、と思っています。見たら、いろんな人と語り合いたくなる映画なのでは、と期待。




『蝶の舌』
めったに泣かないイスパニカのスタッフが「泣いた!」と言って貸してくれた1本。ちなみに私は1日平均3回くらい泣きますが、涙腺のツボは人それぞれなのでこれを見てどう思うかは、未知数。


忙しい年の瀬ですが、映画を見て日常から心を解放する時間くらいは確保したいですね。

2016年12月2日金曜日

スペインオムレツの作り方でリスニング


なるほど、スペインオムレツも作り方がいろいろあって面白いですね。実際に作ってみたら確実に単語が身につきそうです。

スペインオムレツ関連単語

ingrediente 材料
patata ジャガイモ
cebolla 玉ねぎ
huevo 卵
aceite de oliva オリーブオイル
sal 塩
pelar 皮をむく
salten フライパン
fuego medio bajo 弱中火
tapar 蓋をする
machacar つぶす
batir 強くかき混ぜる
bol ボウル
añadir 加える
dar la vuelta ひっくりかえす

何回か見て、暗記して、料理作ったら一石二鳥!!



2016年12月1日木曜日

日本の歴史でリスニング


日本についてすでに知っていることは聞き取りやすいかもしれません。スペイン語で日本史をおさらいしてみましょう。通訳案内士の試験にも役に立ちそうです。

antigüedad 古代
geografía 地理学
ubicación 位置
archipiélago 列島
clima 気候
siglo 世紀
civilización 文明
flora 植生
fauna 動物相
confucianismo 儒学
budismo 仏教
ceramica 陶芸
santuario 聖地
culto 信仰
Segunda Guerra Mundial 第二次世界大戦

この単語を聞きっとて覚えましょう。

もしよかったら、部分的にでもディクテーションしたものをコメントに書き込んでみてください。