2016年10月31日月曜日

中南米経済速報1185号見出し

10月31日発行の中南米経済速報の見出しはこちらです。

■ブラジル: 石油公社に回復の兆し
■ウルグアイ: 中国とエネルギー協力
   *メルコスールの玄関として
■アルゼンチン: メトロポリタン・エリアの開発
■チリ: 中銀総裁が年末で交代する
■パラグアイ: 経済成長上方修正の可能性
■メキシコ: 西商業会議所が関心の共有を呼び掛け
■ベネズエラ: 最低賃金を40%引き上げ
■ボリビア: 政府とRepsolが事業契約の更新に合意
■コスタリカ: バイオ促進のための複合企業設立
■ニカラグア: ハリケーン被害の橋を18年ぶりに再建
■ガイアナ: ExxonMobilが石油埋蔵を発見
■エクアドル: 今後数年で25万件の雇用創出を約束

ウルグアイのバスケス首相が中国を訪問しFTAなどを含め通商関係が活発化しそうです。
FTAが正式に結ばれれば、ウルグアイはメルコスールのメンバーなので、中国はその市場全体にアクセスできる可能性もあります。その時はウルグアイがその窓口になる可能性も出てきています。



中南米経済速報が毎週月曜日配信です。

ご興味のある方は当社ホームページhttp://www.hispanica.orgご参照の上、お問い合わせください。

2016年10月30日日曜日

pluma


寒くなってきました。そろそろダウンジャケットの季節ですね。

ダウンジャケットはスペイン語で cazadora de plumas または plumífero です。
羽毛布団は edredón de plumas

ペンもスペイン語で pluma ですね。
羽ペンが由来なのでしょう。

plumón も羽毛、綿毛という意味があり、中南米ではサインペンという意味になります。

さらにplumaには文体、作風という意味もあります。やはり羽ペンからでしょう。

ちなみに
plumón は「羽」ですが、
pulmón は「肺」です。

似てるようで似ていない、、、語源が気になります。

この羽は道で拾った鳩の羽です。


2016年10月29日土曜日

メールマガジンを配信しました

イスパニカでは、原則として月に2回、メールマガジンを配信しています。

昨日配信した、10月28日号の目次は…

■目次―――――――――――――――――――
☆ 11月の新期開講
  ・長文読解と作文で身につけるスペイン語文法
☆ 11月の特別講座
  ・ポルトガル語医療通訳入門
☆ リレーエッセイ「忘れられないスペイン語」第19回
■―――――――――――――――――――――


「忘れられないスペイン語」、今回ご執筆いただいたのは、スペイン語翻訳者の児玉さやかさんです。

旅の途中で起こった素敵な奇跡。チリの孤島と、イタリアの大都会を結んだ呪文のような言葉が、時と場所を遠く離れて、またこうして日本で多くの方に読まれている、というのも、また奇跡のようです。

メールマガジンにご興味のある方は、件名を「メルマガ配信希望」として、
tameike@hispanica.org
までご連絡ください。お名前も忘れずに!

2016年10月28日金曜日

沖西・沖葡辞典

今日の朝日新聞に沖縄方言をスペイン語に訳した、沖西辞典、ポルトガル語に訳した、沖葡辞典が編集されたという記事が載っていました。辞書を作るといえば「舟を編む」ですね。言葉の定義や用例を編んでいく作業はきっとたいへんな想像力と忍耐が必要だろうと思います。その作業に携わっている方々には同じ言葉を仕事にするものとしても頭が下がります。


最近、気がかりなのは言葉の多様性が失われるのではなかろうかとうことです。言葉は割に複雑なので自動翻訳や予想変換など、まだまだ正確に対応できないことが多々ありますが、これから人間がAIにわかりやすいように言葉を使うなんてことになるような気がして心配です。そうなると、標準と見なされないような、少数言語や地域言語が淘汰されてしまいかねません。それぞれの言語は多くの人間の歴史を背負って成り立っていますが、一度滅びて、死語となってしまった言語は二度と復活できません。それは効率とは相容れない部分がもしれませんが、その非効率な部分もまた言語のよさだと思いますし、思考の多様性と言葉の多様性はリンクしていると思います。そうい意味でも、こうしたプロジェクトはとても意義があるものと思います。

2016年10月27日木曜日

パーカッショニスタTUPAC MANTILLA  来日公演


コロンビア大使館主催、パーカッショニスト Túpac Mantillaさんの来日公演があります。Túpac Mantillaさんはグラミー賞にもノミネートされた、今もっとも注目されるパーカッショニストの一人です。映像からもわかりますが、彼にとってリズムは身体全体で、あらゆるものを使って創造するものです。そんなビートを是非、生のライブで身体全体で体感してみませんか? 

日時:11月17日(木)18:00開場 19:00開演
場所:赤坂区民ホール
入場:無料

こちらのサイトにも詳細があります。

チラシはこちら

2016年10月26日水曜日

司法通訳

このところ、東京新聞でも朝日新聞でも司法通訳の問題点が大きく取り上げられいました。先日スタッフの間でも、裁判の場では言葉のニュアンスによっても、裁判官の心証に影響を与え、結果が変わってしまうことがあるのは恐ろしいことだと話していたところです。

記事はこちら
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016101802000122.html

http://www.asahi.com/articles/DA3S12626286.html


例えば被告人が 最後に言いたいことは?と問われて。
"Perdóneme" と言ったとき、
それは神に対して反省している、懺悔の言葉と解釈して伝えるか、
単に「すみませんでした」と伝えるかで、印象は全然違います。

それどころか記事の中にもありましたが、誤訳が決定的な証言になり刑が決まってしまうなど、恐ろしいことです。そして、他にそれを検証できる人がその場にいないことも問題です。

どちらの新聞記事でも司法通訳のレベルが公的に保証されていないこと、
言語にもよりますが、多くの言語で人員が足りていないことが取り上げられていました。

今年5月にはイスパニカでも司法通訳1日集中講座を行いました。
司法通訳とは何か、他の通訳との違いや、実際にロールプレイなどを通じて学ぶ講座です。
過去の情報ですがこちらです ↓
http://www.hispanica-academia.org/news/hp0001/index.php?No=305&CNo=1


これから、ますます国際化が進んでいく中で、司法通訳の必要性が高まると思われます。
イスパニカでもまたこうした講座を開講したいと思います。

2016年10月24日月曜日

中南米経済速報1184号見出し

10月17日発行の中南米経済速報の見出しはこちらです。

■ウルグアイ: 中国との自由貿易協定交渉開始
■ウルグアイ: UPMの第2プラント建設が決まる

■ペルー: 低公害の軽油生産施設で開所式
■ペルー: メトロ2号線第1区間竣工は2019年

■ブラジル: 8月の工業生産が大幅低下
   *金利引き下げ
■アルゼンチン: 代替エネルギー入札について
■メキシコ: 仏企業が米州最大の脱塩施設建設へ
■チリ: アルゼンチンとの隧道建設計画が始動
■パラグアイ: 首都と最大州都を繋ぐ道路を建設
■ベネズエラ: 必需品欠乏の原因は少ない生産量
   *政府は回復を主張
■ドミニカ共和国: 1-9月期の成長率は6.9%
■キューバ: 外国投資獲得の機会を模索

世界最大の林業グループのひとつ、フィンランドのUPMがウルグアイで新たなプラント建設計画。総投資額は80億ドルに上る見込み。予定生産額はウルグアイのGDPの4.5%を占めるほど大きなプロジェクトとなります。ウルグアイは国土の大部分が平野で林業にも適しています。また中国とのFTA交渉も進んでおり、投資が活発化しています。
今週はチリ・アルゼンチン間のアンデス山脈貫通トンネル計画など、交通インフラに関する情報が目立ちました。


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2016年10月23日日曜日

グラナダ



ザクロが弾ける季節になりました。
ザクロはスペイン語で granada です。
スペイン南部の街グラナダはザクロがたくさん植えられていたのが名前の由来だと言われています。

街のあちこちでザクロのシンボルが見られます。

日本でも植えている家がよくありますが、大概、誰も食べずに道に落ちているのをよく見ます。

2016年10月22日土曜日

abrilとabrir


前々から「開ける」のabrirと「4月」のabrilがどうも似てるとは思っていました。どちらもカタカナにするとアブリルですし。しかし、一方は動詞、もう片方は名詞ですし、きっと他人の空似かと見過ごして、今日まで来てしまいました。しかし、

なんと、4月は冬が終わって花が開くからabrilだったのです!

ちなみにアブリル・ラビーンは Avril ですが、やはり「4月」を意味する名前のようです。

さつきちゃんみたいな感じですね。


2016年10月21日金曜日

スペイン大使館コンサートのお知らせ 中世西洋コンサート



Artefactumクインテットによる中世西洋コンサートのお知らせです。

一般的に知られていない中世の宗教的または大衆的な楽曲の演奏です。
伝統的な楽器による演奏が観客を中世ヨーロッパの世界に誘います。
クラシカルですが民族的な雰囲気も感じられ、ぜひライブでの演奏を聴いてみたいです。

日時:11月2日(水)18:30より
場所:スペイン大使館 オーデイトリアム
入場無料 *事前に要メールでの申し込み emb.tokio.ofc@maec.es

詳細はこちらをご覧ください。





2016年10月20日木曜日

千葉県成田市「うなりくん」



イベリア航空のネタを調べていて、クウタンを知り、その流れで成田市のうなりくんを知りました。

うなぎはスペイン語で anguila

うなりくんは語尾に「うな」を付けます。

スペイン語でも una はよく使うので少しだけ親近感がわきます。

2016年10月19日水曜日

JTF翻訳祭のお知らせ

昨日、チェッコリさんのセミナーでもご紹介がありましたが、日本翻訳連盟主催の「翻訳祭」が開催されます。

日時:11月29日 
場所:アルカディア市ヶ谷(私学会館)
詳細→https://www.jtf.jp/festival/festival_top.do

HPから引用ですが、

すでに翻訳の実務に従事している方はもちろん、これからプロの翻訳者を目指す方にとっても貴重な情報収集の場となります。

という、催しです。

全部で30のセッションが企画され、どれも翻訳業に携わるものとしては興味深いものばかりです。ご興味ある方はぜひ!



2016年10月18日火曜日

チェッコリさんに行ってきました

今日は神保町にある韓国専門ブックカフェ、チェッコリさんのイベントに行ってきました。

イスパニカはスペイン語専門なのになぜ?

そうです。今日のイベントのタイトルはこちら

布石を打つ翻訳者~林原圭吾×実川元子

詳細はこちら
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=180

話題の中心はそれぞれのご専門である、韓国語の映像翻訳と英語の書籍翻訳についてでしたが、同じ翻訳業に携わるイスパニカとして共感できる、そして身の引き締まるようなお話でした。

時代とともに、社会も職業も変化していきますが、
翻訳者のあり方もだんだん変わってきますね。

翻訳業を改めて考えるいいきっかけになったセミナーでした。

ちなみに、今日行ったチェッコリさんはこちら
http://www.chekccori.tokyo/about_chekccori

韓国書籍がとても充実しています。お米のジュースもおいしかったです。
書店や出版社のあり方も変化していきますね。

2016年10月17日月曜日

中南米経済速報1183号見出し

10月17日発行の中南米経済速報の見出しはこちらです。

■アルゼンチン: 首都圏鉄道地下化10年遅れの起工式
■アルゼンチン: インフレに収束の気配

■ブラジル: 石油公社の新たな料金政策
■ブラジル: 専門家がインフレ予測を下方修正

■ボリビア: 想定以上の天然ガス埋蔵を確認
■ボリビア: ロシアがエネルギー分野への投資を発表

■ウルグアイ: 外国投資誘致のための政令発令
■チリ: スペインのOHLがチリを拠点に地域進出
■パラグアイ: 地域のエネルギー中心地になる
■メキシコ: 米国と税関手続に関する協力強化へ
■ベネズエラ: 過去数ヶ月の投資額が120億ドルに
■パナマ: 経済成長率で地域のトップクラスに
■エクアドル: エネルギー源の脱石油を目指す
■ペルー: 8月の成長率が5.52%を記録

資源安などで経済が不安定化している中南米地域の中でペルーとパナマの経済が堅調です。
ウルグアイは外資誘致に向けて様々な政策を展開しています。

中南米経済速報が毎週月曜日配信です。

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2016年10月16日日曜日

Día de la Madre


今日、リスニングを鍛えようと思ってアルゼンチンのラジオを聞いていると、
"Gracias a madre", " Gracias, mama"などなど、母の日のようなフレーズが飛び交っています。
日本の母の日は5月だけど、アルゼンチンは地球の反対側だから、今頃なのか(笑)なんて冗談半分に調べてみたら、本当に今日アルゼンチンは母の日でした(笑)。

アルゼンチンの母の日は10月の第三日曜日(つまり今日)です。

カーネーションに限らず季節の花を贈るらしいのですが、
ジャスミンの花が一般的だそうです。

そして、母親に限らず "Feliz Día de la Madre" (母の日おめでとう)と挨拶するそうです。日本でいう「あけましておめでとう」みたいな感じですね。

ちなみに上の動画はアルゼンチン政府の母の日のCMです。

今日はラジオを聞いていて思わぬ発見がありました。



2016年10月15日土曜日

クルミ


秋です。クルミの季節です。クルミはスペイン語で nuez です。

ちなみにスペイン語では「のどぼとけ」も nuez です。英語では Adam's apple ですがスペインではクルミなんですね。

そして、クルミは単位としても使います。

una nuez de mantequilla

と言ったら、クルミ大の大きさのバター、ということです。
確かに、あのサイズ感は他にあまりない気がします。

そして、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」、
スペイン語では El cascanueces と言います。casca は「殻」です。

最後にことわざ
Mucho ruido, pacas nueces. (大山鳴動して鼠一匹)
事前の騒ぎばかり大きくて、実際の結果が小さいこと

以上、秋のクルミ特集をお届けしました。



2016年10月14日金曜日

スペイン語のスピーチ



今日、偶然見つけた動画です。Yokoi Kenjiさんという、日本とコロンビアのバックグラウンドを持つ方のスピーチです。日本とラテンアメリカの文化についてスペイン語での講演がとても魅力的で引き込まれてしまいました。まだ、全部は見てないのですが、スペイン語がとても聞きやすく、メキシコで多くの聴衆を前に堂々とした話し方が素晴らしいと思いました。

2016年10月13日木曜日

ラテンアメリカ文学講座


今日はラテンアメリカ文学講座の無料体験クラスでした。
講師の柳原先生、クラスが始まって開口一番、今日は何の日だか知ってますか?との質問でした。私も含め、他の受講生の方もピンと来ず考えてていたところ、柳原先生、今日はノーベル文学賞発表日です、とのこと。

授業が始まったのは午後7時、発表は午後8時で、ラテンアメリカの作家が受賞されると先生のお仕事柄、原稿を書いたりインタビューを受けるので8時に電話がかかってくる可能性もあるとのことです。ただ、先生は今年は絶対ないと思いますと言っておりましたが。

そして、なんとなくそわそわしながら8時を過ぎて、先生の電話も鳴らず、もしかして村上春樹さんかなあと思って過ごしていたところ、ある受講生の方が気になって調べてくれた結果、なんとボブ・ディラン。それは詩もありなんだから歌詞もありですよね。

今日の講義はガルシア・マルケスとアジェンデの類似性や詩の引用など、とても面白く、この視点でもう一度両作品を読んだらいろいろな発見がありそうです。

月一回の文学講座、日本語の訳書が中心なのでスペイン語ができなくても大丈夫です。
ラテンアメリカ文学の入り口としても面白いですよ。きっとはまります。

詳細はこちら

2016年10月12日水曜日

抜け殻 muda


トンボのヤゴの抜け殻です。トンボは前にも書きましたが caballito del diablo 「悪魔の木馬」ですね。そして、抜け殻はセミでも何でもスペイン語では muda です。

muda は脱皮という意味もあります。

なので、声変わりは muda de la voz と言うそうです。

私ももっと勉強して一皮むけねばなりません。

そこで明日から、イスパニカでは通称「もくいちクラブ」という名の読書会をやります。
詳しくはこちら→http://www.hispanica-academia.org/news/hp0001/index.php?No=320&CNo=1

小説を読んで、翻訳を読んで、¡Vamos a mudar de piel!

勉強は決して無駄ではありません。ああ、くどいか、、

ちなみに、蛇の抜け殻だけは camisa と言います。
感じはわかりますが、それだと脱いでも次のステージに行かない感じがしてしまいます。


2016年10月11日火曜日

ロープウェーで通勤 メキシコ



昨日の中南米経済速報の記事にもありましたが、メキシコ第3の都市、エカテペック(Ecatepec de Morelos)で新都市交通システムとしてロープウェーがオープンしました。

その名も "MEXICABLE"!!

いい名前ですね。

動画はエンリケ・ペニャ・ニエト大統領がオープン記念式典で試乗している様子です。

ソーラー発電由来の電力で動き、年間14万トンのCO2排出削減になるそうです。

真っ暗な地下鉄より、こんな、公共交通機関で通勤してみたい!!!




2016年10月10日月曜日

中南米経済速報1182号見出し

10月10日発行の中南米経済速報の見出しはこちらです。

■ブラジル: プレ・サル開発の公社独占を破る
■ブラジル: 8月の工業生産は2012以来の最悪
■ブラジル: 今年の自動車生産・販売は2割減少
■ブラジル: 今年の穀物生産が1割以上減産に

■メキシコ: 国内初の都市型ロープウェイがオープン
■メキシコ: ハリスコ州にNestléが工場開設

■チリ: 8月の経済活動が2.5%上昇
■チリ: 9月までの小型車販売が増加

■アルゼンチン: 首都での電気自動車利用を促進
■ウルグアイ: サービス部門でチリと歴史的合意
■ベネズエラ: 地域最大のガス輸出国を目指す
■エクアドル: 大統領が経済回復に言及
■ペルー: Telefónicaが20年まで30億ドル投資へ
■ボリビア: 政府がガス埋蔵発見を公表
■パナマ: 2016年度のパナマ運河収入は19.3億ドル

アルゼンチン、メキシコなどで化石燃料への依存から脱却するための、電気自動車の促進や新都市交通の開発などが進められています。


中南米経済速報が毎週月曜日配信です。

ご興味のある方は当社ホームページhttp://www.hispanica.orgご参照の上、お問い合わせください。

2016年10月9日日曜日

体育の日 Día de los deportes

明日は体育の日で祝日ですね。
スペイン語にすると Dia de los deportes です。
スペインでは祝日のほとんどはキリスト教に由来するものなので、講師のフェデリコは日本の祝日がそれぞれ面白いと言っています。ちなみに「体育の日」は1964年の東京オリンピックの開会式の日が由来とのこと。秋雨前線が去って、秋晴れの日が続く時期を選んだので異例に遅い開会だったようです。確かに、10月では秋のオリンピックって感じですね。

このところ雨ばかりで、運動会も延期になり、滅入ってしまいますね。
ところで、スペイン語の動詞 escampar は一語で「雨が上がる」という意味です。

日本語にない概念の単語で個人的に気に入ってます。

Mañana va a escampar.
明日は雨があがるでしょう。






2016年10月8日土曜日

第13回ラテンビート映画祭


昨日から新宿バルト9にて、第13回ラテビート映画祭が始まりました!!
毎年、選りすぐりのラテン映画がやってきますが、今年も面白そうです。
今年のラインナップは全部で12本ですが、個人的には、

・THE OLIVE TREE

・サルサとチャンプルー

・KIKI〜愛のトライ&エラー〜

・ジャクソン・ハイツ

・名誉市民

このあたりを見てみたいです。いや、できれば全部見たいです。

映画好きの方、ラテンの文化に興味のある方、スペイン語を学習している方、ぜひオススメです。期間内、2本立て、3本立てで見たらスペイン語漬けになれますよ。

タイムスケジュールなど詳細はこちら
http://lbff.jp/index.html



2016年10月7日金曜日

てるてる坊主

明日は運動会の学校も多いのではないでしょうか。
天気が微妙ですが、雨が降らないといいですね。

そこでふと、てるてる坊主のことを思い出し、和西辞典で調べてみたところ

muñeco de paño que cuelgan los niños en el alero para que haga buen tiempo

とのことでした。長い!

晴れのおまじないが気になって、スペイン語圏でてるてる坊主のような風習はないものかとインターネットで調べていたのですが、見つかりませんでした。

そこでふと思い出したのですが、、

コロンビア人の知人が、メデジンは毎日同じ天気だし、季節も日本のようではないから天気予報とか見ないし、天気の話もしないと言っていたのを思い出しました。

地域差はあるでしょうが、世界の多くの部分は日本ほど目まぐるしく天気や気温が変わらないのかもしれないと、改めて思ったのでした。
もし、どなたかスペイン語圏版てるてる坊主をご存知の方いたら教えてください。

スペイン語の天気のおまじないは見つかりませんでしたが、明日運動会の方々のために、一応スペイン語で、

¡Ojalá mañana haga buen tiempo!

接続法ですよ〜。





2016年10月6日木曜日

みんなで読む物語とエッセイ



本日は「みんなで読む物語とエッセイ」の体験クラスでした。今期、みんなで読む作品はグアテマラ出身の作家 Eduardo Halfon の "Signor Hoffman"(Libros del Asteroide 社、2015年) です。作者の出自をふまえたオートフィクションというジャンルで、その作者の興味深いバックグラウンドが作品にも反映されています。作品はとても面白く、講師の宇野先生も前作の「ポーランドのボクサー」を一気読みしてまったとのことです。今回はクラスではまだ日本語に翻訳されていない最新作をみんなでよみます。



この動画は今日の授業で見た、作者のインタビューです。



スペイン語の小説を一人で読むのはたいへんですが、みんなでわからないところをシェアしながら読むことで最後まで読み通せます。苦労して読み終えたときの達成感はひとしおです。そしてその本は忘れません。そして一冊の本にどっぷり長く浸るので作者の表現や単語の使い方なども学べます。



講師は翻訳家の宇野和美先生です。


ぜひいっしょに読んでみませんか?


詳しくはこちら
http://www.hispanica-academia.org/contents/hp0143/list.php?CNo=143




2016年10月5日水曜日

ponerse

先日、スペイン語ネイティブのマルタさんと話していて、日本語の「着る」が話題になりました。
スペイン語ではジャケットもTシャツも、靴下、帽子、腕時計、サングラス、ベルトなどなど、全部 ponerse で言えるのに、日本語は

ジャケット→着る(はおる)
Tシャツ→着る
靴下→はく
帽子→かぶる
腕時計→つける
サングラス→かける
ベルト→巻く

多分、探せばもっとありますね。

このあたり、いったい日本語ネイティブはどうやって区別してるのか、そもそも区別する必要あるのか、、英語だって put だけでいけるのに、、という話です。

確かに。

2016年10月4日火曜日

ボラーニョ 第三帝国



今、ロベルト・ボラーニョの「第三帝国」を読んでいます。訳者の柳原先生曰く、この本は熱海のホテルに長期滞在しながら読むと臨場感があっていいとのこと。わかる気がします。そして、どういうわけか、読んでいると夏目漱石の「坊ちゃん」を思い出してしまいます。エキゾチックな世界に引き込まれ読みだすと止まりません。

イスパニカでは柳原先生のラテンアメリカ文学講座が10月から開講されます。ボルヘスとボラーニョ、アジェンデとガルシア・マルケスなど、毎回二人の作家を取り上げ、文学史上の立ち位置や作風を解説します。文化的な背景がわかれば、より深く作品を楽しむことができます。さらにそうした知識を持って原書に挑戦できれば、この上ない勉強になりそうです。文学が専門で多数の訳書を世に出されている柳原先生のクラスが楽しみです。

ご興味ある方は是非!

10月13日(月)19:00〜20:00 無料体験クラスあります。

詳細はこちらです。
http://www.hispanica-academia.org/news/hp0001/index.php?No=319&CNo=1

2016年10月3日月曜日

中南米経財速報1181号見出し

9月26日発行の中南米経済速報の見出しはこちらです。

■メキシコ: 第2次電力事業関連入札を実施
■メキシコ: スペインのガス会社、20年までに1.7億ドル投資
■メキシコ: Audiが新型車両の製造工場を開設

■ブラジル: リセッションに出口の予感も
■ブラジル: 増税回避のためには財政調整が必要
■ブラジル: 農業世界市場の10%奪取を狙う

■アルゼンチン: 再生可能エネルギー入札は好調
■アルゼンチン: Shellが毎年3億ドルを投資

■パラグアイ: Fitchからポジティブに評価される
■ウルグアイ: 地域的退潮のなかでも成長を維持する
■コロンビア: IMFが和平後に110億ドルの融資へ
■ニカラグア: 太平洋岸に炭化水素資源の埋蔵を確認
■パナマ: 今年上半期のFDIが6.5%の増加
■ペルー: 2021年までに輸出と観光客を2倍に

コロンビア和平について、国民投票が反対多数の結果に終わったことが配信後に速報で入ってきました。内戦問題の解決を見越して政府の経済政策や外国企業の投資も活発になることが見込まれていただけに今後の先行きが心配です。

中南米経済速報が毎週月曜日配信です。

ご興味のある方は当社ホームページhttp://www.hispanica.orgご参照の上、お問い合わせください。

2016年10月2日日曜日

ウサインボルトの "I" はなぜ「オレ」と訳されるのか

昨日、参加したセミナーでも取り上げられたテーマで思い出して調べていたところ、NHKのメディア研究部から面白いレポートがありました。

そのタイトルはこちら、

「ウサイン・ボルトの"I"はなぜ「オレ」と訳されるのか
〜スポーツ放送の「役割語」〜

レポートはこちらです。
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/report/2009_03/090305.pdf

北京オリンピックのテロップを分析して、各選手のコメントを一人称代名詞や語尾でどうやってキャラクター付けをしているか検証したレポートです。

日本語は
私、俺、僕、拙者、自分、、、、
あなた、君、お前、あんた、貴様、、、

 "I" または "you" に当たる言葉が多く、
どれを当てるかでキャラクターの性格が全く違ってきます。

ウサイン・ボルト選手のコメントを「私こそがナンバーワンです」と訳したら、やはり紳士的なニュアンスが入りますね(笑)。

翻訳によって当人も知らない間にキャラが決まってしまう恐れがあります。
奥が深いです。

2016年10月1日土曜日

大学における通訳・翻訳教育を考える 公開セミナーに行ってきました

本日は青山学院大学附置外国語ラボラトリー主催の公開セミナー「大学における通訳・翻訳教育を考える――その理論と実践の現場から」に行ってきました。
こちらです→https://www.u-presscenter.jp/uploads/photos/9666.pdf

イスパニカではプロを目指す専門的なスキルを習得するための翻訳・通訳講座を主としていますが、大学ではコミュニケーションのための気づきを促すことに主眼を置いた講座があり、翻訳・通訳を専門教育としてとらえず、ひとつの教養としてとらえる考えがあると知りました。

つまり、コミュニケーション能力の高い人が通訳をする。
    ↓
通訳を学んでコミュニケーション能力が高まる。

という考え方です。

確かに、通訳や翻訳は単純な和訳ではなくコンテクスト、文化、論理などを踏まえた高度の技術が必要です。それを体験することによって、文化の違いや論理に対する感覚がするどくなるのは納得です。

そして、スピーカーの先生方は教材なども工夫されており大変参考になりました。
例えば、市販の教材で綺麗な完璧な音声ばかりで練習していると、現場の声の強弱やスピードの変化、言い間違いなどに対応できなくなってしまうので、多少聞きづらくてもなるべく現場に近いものを使うこと。

短編映画をゼミでプロジェクトとして字幕を付け自主上映すること。

他にも評価の基準や学生の反応など現場についてのお話しがとても興味深かったです。

イスパニカでもいろいろ工夫してよりよい講座を作っていきたいと思います。

こちらが青山学院大学の外国語ラボラトリーのサイト
http://www.agufll.aoyama.ac.jp/