2017年6月2日金曜日

この小説の翻訳出版を応援しています

一昨日発行した「かわらばん」でも紹介しましたが、イスパニカは、スペイン大使館のプロジェクト、ニュー・スパニッシュ・ブックス(NSB)に協力をしています。

現在、2016年のNSB選考作品に選ばれた作品のうちの1点を翻訳出版しようという企画が、クラウドファンディングで進行中です。

対象の書籍はこちら、『El fuego en el que ardo(ぼくを燃やす炎・仮)』。



男の子どうしの恋愛を、性の部分まで踏み込んで描くヤング・アダルト小説です。(ここでのヤング・アダルトとは、主に中高生など、大人になる手前の若い世代を対象とした出版物のジャンルのことを指します。)

NSBのサイトでは、この原書を日本に紹介するために作成されたレポートを読むことができます。レポートはこちら

上記のレポートで、一部の試訳を読むこともできます。「泣き叫ぶ。今、ぼくがしたいのはこれだけ。」に続く、主人公の内面が吐露される場面です。

本が売れないと言われるこの時代に、これまで発信されることが少なかったLGBT(ゲイやレズビアンなどの、セクシャル・マイノリティ)を取り上げて、英語ではなくスペイン語の小説を出版しようというこのクラウド・ファンディングは、すべてがチャレンジングです。イスパニカは、そのチャレンジを、応援したい。

サウザンブックスさんによるクラウドファンディングのサイトはこちら。プロジェクト発起人である宇田川しいさんの言葉を、ぜひ読んでください。