2017年1月31日火曜日

より正しく明確なスペイン語を使えるように(文法の話)

現在、とある企業でスペイン語の研修をさせていただいています。

主にネイティブ講師が行う日常会話習得のカリキュラムと、
主に日本人講師が行う文法ベースのカリキュラムを提示し、
文法ベースのカリキュラムを選んでいただきました。

3ヶ月で一通りの文法を学んでいただくという強行スケジュールですが、
使用しているテキストはこちら。


刊行から10年を経ていますが、今もなお、
Amazonの「スペイン語・ポルトガル語の文法・語法」カテゴリーで
第1位となっている書籍です。
(2017年1月31日現在)

2017年1月30日月曜日

中南米経済速報第1197号、配信しました

本日配信の『中南米経済速報』第1197号、見出しはこちら。

===

■メキシコ: 政府は他国との関係強化を模索
■メキシコ: トランプ対策で市民に国産品購入の動き

■チリ: 米国TPP離脱の影響を懸念
■チリ: 国際銅価格の予測を上方修正

■アルゼンチン: 再生可能エネルギーを4倍にする
■アルゼンチン: カード決済と現金決済を同額にせよ
■アルゼンチン: 11月の経済活動がなおも低下

■キューバ: 米フロリダ州の港湾が協力協定の締結中止
■キューバ: 中国と共同で再生可能エネルギー企業設立

■ブラジル: 2016年の国際収支は235億ドル赤字

■ウルグアイ: トランプの保護政策は脅威

■パラグアイ: 2030年にステビア生産世界一を目指す

■ニカラグア: 3月までに大運河建設に着工

■コスタリカ: 2016年、輸出額が大幅増加

===

(写真はメキシコ・グアダラハラにて。記事と直接の関係はありません。)

メキシコ市民の自発的な動きは、
国の経済状態に負けない、
自分たちで知恵を絞り、行動する、
という意味で、こちらの書籍を思い出しました。


『ルポ 雇用なしで生きる―スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦』(工藤律子、岩波書店、2016)


『中南米経済速報』は毎週月曜日配信です。

ボリビア料理教室のお知らせ

日本ボリビア協会主催「ボリビア料理の集い」のお知らせです。



ボリビアの料理を作り、
その後、音楽演奏を楽しみながら会食ができます。

メニューはこちら。

2017年1月29日日曜日

つれづれなるままにスペインへの恋心

恋とは不思議なものです。
心を奪われたら最後、
一日中その人のことを考えてしまいます。
やめようと思っても、やめられるものではない。
そこにいっさいの理屈はない。
頭で考える理由や道理など、
何の役にも立ちません。

イスパニカの創業者、井戸光子は、
スペインに一瞬で心を奪われてしまった人でした。



2017年1月28日土曜日

日西クラブのご案内

昨日のブログでもちょっとふれた日西クラブを紹介します。

正式名称は「日西経済友好会」と言います。
ホームページはこちら
「一言でいえば、スペイン大好き人間が集まる、スペイン草の根応援団です。」とあります。

 (こちらの写真はスペイン大好き人間の一人、イスパニカのバイトスタッフKYOKOちゃんによるもの。)

2017年1月27日金曜日

【訳してみた】Chino y Nacho, Andas En Mi Cabeza ft. Daddy Yankee

昨年末からやたらと気に入ってしまって、
何十回と聞いた(見た)この曲。


ラップみたいな部分もあるし、
歌詞の量が多そう、と思っていましたが、
ところどころ端折りながら、訳してみました。

2017年1月26日木曜日

通訳案内士試験・合格者からの声が続々と

昨年、通訳案内士試験に関する講座をご受講くださった方々から、
「合格しました!」のご報告をいただいています。
ありがとうございます。

通信添削講座、一日集中講座、プライベートレッスンと、
さまざまな形で学習の機会を提供してきましたが、
特に、生徒さんからいただいた声で、

「聞き取れなかった発音を、先生の根気強い指導で聞き取れるようになった」

「まだとても受験できないと思っていたが、先生のアドバイスで受けてみたら合格できた」

など、独学では身につかなかった技術や自信を、
イスパニカで獲得されたと聞くのはとても嬉しいものです。



2017年1月25日水曜日

今週金曜日、メルマガ発行予定です

イスパニカのメールマガジン、
次号は、27日(金)配信予定です。


(まるで季節を無視していますが…サングリアとオリーブ)

新規開講クラスのご案内やミニ・エッセイ、
おすすめの語学書を紹介するコーナーなど内容充実。

ミニ・エッセイは「忘れられないスペイン語」をテーマに、
イスパニカにかかわる人達にエピソードを紹介してもらっています。

講師の先生方など、さまざまな方々にご執筆いただいていますが、
これまでのものから1本、本橋が代筆したものをご紹介します。

2017年1月24日火曜日

わが愛しのコラカオ

スペインに滞在したことのある人なら親しみを持たずにいられない、
コラカオ。


(すみません、グランジャポンさんのページから写真お借りしちゃいました!)

2017年1月23日月曜日

「中南米経済速報」配信しました(1月23日第1196号)

「中南米経済速報」1196号の見出しはこちらです。

===

■メキシコ: 国連が米トランプ政権の影響を分析
■メキシコ: 中南米初の高速鉄道導入へ一歩前進

■ブラジル: 2016年に132万件の雇用が失われる
■ブラジル: 携帯電話が1400万回線減る

スペインまるかじり!なイベントのご報告

昨日、上野のいいオフィスさんにて、
¡VIVA!イスパのイベントが開催されました。
(主催:NPO法人イスパJP

テーマはMercado(メルカード、市場)。

おいしそうなもの、実際においしいものがたくさん。


2017年1月21日土曜日

アンデス、アマゾンを撮り続けた高野潤氏を偲ぶ写真展のお知らせ

写真展のご案内です。

長くアンデス山中、アマゾン河等で写真を撮り続け、
それらについて数々の写真集、紀行記、解説本を著された、
写真家の高野潤氏が2016年 9月に亡くなられました。

その追悼写真展が、2017年1月25日(水)~2月4日(土)の間、
東京広尾の駐日ペルー大使館で開催されます。

2017年1月20日金曜日

自由に気軽に絵本を読む「スペイン語多読の会」体験会のお知らせ

またまた絵本の話題です。
今日は、「スペイン語多読の会」が行う体験会のお知らせです。

「多読」とは、外国語をごくやさしいものから楽しみながら
どんどん読んでいくというメソッドで、下記の3原則を提唱しています。

☆辞書はひかない

☆わからない言葉は飛ばす

☆すすまない本はやめる (参考:NPO多言語多読

スペイン語多読の会

2017年1月19日木曜日

スペイン語の絵本を買いたいと思ったら

絵本の話の続き。

スペイン語の子どもの本専門ネット書店、
ミランフ洋書店を紹介します。

 ミランフ洋書店
(Miranfú、最後のuにアクセントです。)

スペイン語圏の絵本、児童書を選りすぐりで販売するネット書店。
店主は、スペイン語の絵本翻訳の第一人者、宇野和美先生です。


2017年1月18日水曜日

スペイン語に翻訳出版された日本の絵本

あ、この絵本、見たことある、と思った方。
あれ、でも? と思った方。
そうです。
これ、『おふろだいすき』のスペイン語版なのです。

日本語版はこちら。


2017年1月17日火曜日

スタッフ募集のお知らせ(溜池山王スクール)

スタッフ募集のお知らせです。
<2017.3.31追記: 募集締め切りました。ご協力ありがとうございます。>

主に溜池山王の通学スクール部門について、
運営事務を担当していただける方を募集します。

スペイン語に携わってみたい方、
語学教育に興味のある方、
一緒に学びながら働きましょう!

(事務所の扉です。あなたをお待ちしていますよ!)

2017年1月16日月曜日

「中南米経済速報」配信しました(1月16日第1195号)

「中南米経済速報」1195号の見出しはこちらです。

===

■ブラジル: 危機の中でも石油公社の石油生産は新記録
■ブラジル: 今年の穀物生産は15%増加

■チリ: 今年はアジア太平洋との貿易関係を強化する
   *貿易実績
■チリ: 今年の銅価格は回復する

■ペルー: 2016年成長率は約4%の見込み
■ペルー: クスコ新国際空港の建設着工へ

■パラグアイ: 2件の公共事業入札が停止される
   *空港事業は延期

■アルゼンチン: 年間インフレ率は史上最高か

■メキシコ: トランプ就任でも経済に混乱なしとの認識

■コロンビア: 首都交通プロジェクトに50億ドル投資

■ベネズエラ: 16年インフレ率は700%となる見込み

■キューバ: 16年に米国からの訪問者数が74%増加

■ウルグアイ: 去年と今年の成長率予測

===

パラグアイでは、全国の道路網のうち9割近くが土のまま、
2.9%が石畳で、アスファルト舗装は6.3%にしか過ぎないそうです。

2017年1月15日日曜日

1月22日(日)スペインまるかじり!なイベントのお知らせ

来週日曜日、22日のイベントのお知らせです。
主催は、イスパニカと活動を共にするNPO法人イスパJPです。

イスパニカの人気講師、マリアとフェデリコによるスペイン語ミニレッスンもあります。
(写真は一昨年加工して作ったメンズノンノ風フェデリコ…)

2017年1月14日土曜日

映画『ミューズ・アカデミー』(1月29日まで東京都写真美術館ホールにて)

映画の話題が続きます。

恵比寿の東京都写真美術館ホールにて上映されている、
『ミューズ・アカデミー』を見てきました。
(サイトはこちら

スペイン語の映画だというだけで、ほとんど予備知識のないまま見たのですが、
「映画」や「ストーリー」というものに関して自分の持っている文脈がまったく使えず、
意識が混沌となりました。
(決して、眠くなってしまったわけではありません!)

実在するピント教授の講義をドキュメンタリー風に撮られた冒頭は、
さながら“バルセロナ白熱教室”。

しかし、そこで白熱の議論が交わされるのは、
正義についてではなく、
愛と欲望と言葉(詩)について。

やがて、高尚な文学についての講義と、
教授、その妻、生徒たちの実生活が、交差していきます。


2017年1月13日金曜日

ボリビアに関する無料映画上映会とトークイベントのお知らせ

イベントのお知らせです。(主催:JICA地球ひろば

(写真はラパスの街角。記事とは直接関係ありません。)

===

無料映画上映会&トークイベント

日本と世界を沸かせたSHIKOKUBITOが贈る「ボリビアと小豆島のくらしかた」

2017年1月12日木曜日

ドラマチック・タンゴ、バンドネオンの公演のお知らせ

アルゼンチンの楽団、「オラシオ・ロモ・セステート」公演のお知らせです。

オラシオ・ロモは、現在のアルゼンチン・タンゴ界を代表するバンドネオン奏者。
「セステート」とは、六重奏団、六重奏曲のことです。
(綴りは“sexteto”、と見れば、ああ、6“seis”の、と分かりますね。)

全員がトッププレイヤーという極上の演奏に、
実力派のダンス・カップル3組、
さらに歌い手まで加わる豪華なプログラム。


プロモーション動画を見るだけで、そのカッコよさに、
バンドネオンやってみたい! とか、
タンゴの教室探してみようかな? とか、
また、余計なことを考えてしまいそうです…。

残席わずかとなっている公演も多いようです。

詳細(特設サイト)はこちら
Twitetrはこちら

ご興味ある方はお早めに。

2017年1月11日水曜日

メールマガジンのご案内

イスパニカは月に2回、メールマガジンを配信しています。
配信は、原則第2、第4金曜日で、
2017年最初の配信は、明後日13日の予定です。


(13日の金曜日だ、と思われた方、
スペインで不吉だとされるのは火曜日なんですよ~。)

新規開講クラスのご案内やミニ・エッセイ、
おすすめテキストの紹介など内容充実。

ミニ・エッセイは「忘れられないスペイン語」をテーマに、
イスパニカにかかわる人達にエピソードを紹介してもらっています。

講師の先生方などにもご執筆いただいていますが、
これまでのものから1本、本橋が代筆したものをご紹介します。

===

「忘れられないスペイン語」第3回は、
NPO法人イスパJPで、事務局長をしている白井の体験です。

彼女は以前、スペインのとある州政府の日本事務局で仕事をしていました。
その日は、スペイン人の上司と遅くまで残って、
翌日に使うセミナーの資料を用意していたそうです。
普段の仕事の会話はスペイン語でしたが、
セミナーは日本人向けで、資料も日本語。

その資料には地図が掲載されていて、
スペインを中心に、南側には地中海やアフリカが含まれていました。

さて、資料の中身を整えて上司に見せると、
彼が地図を指さして、
"Quita África.(アフリカを消しなさい。)"
と言います。

まだ今ほどパソコンでの画像加工が容易ではなかったころです。
白井はハサミとのりを使って、アフリカの地図を削除したそうです。

そして、再び上司に見せると、彼は
「どうしてアフリカを消したんだ!?」
と言います。

だってそう指示したじゃないですか、と言うと、その上司、
「私は"北アフリカ"と言ったんだ。」
と。

「北」が、“Quita”つまり quitar(消す)の命令形に聞こえたという、
思ってもみなかった2つの単語の一致に、
二人は大笑いしたそうです。

===

こんなエッセイが読めるメルマガです。

ご希望の方は、件名を「メルマガ配信希望」として

tameike@hispanica.org

まで。

“お名前”も忘れずに。


2017年1月10日火曜日

映画『海を飛ぶ夢』 Mar Adentro

年末年始に見た映画や本の話が続きます。

今日はこちら。
DVDを購入して見た映画、『海を飛ぶ夢』。



(あらためてジャケットを見て…
「海を飛ぶ夢」という放題はうまいと思うけど、
“世界中が泣いた--魂を揺さぶる真実のラブストーリー”
というコピーは、あまりに陳腐だと思いましたよ。
この映画が、ジャケットに写っている2人の“ラブストーリー”だとしたら、
どんなストーリーなのか、筋道立てて語ってほしい……
って、持って行き場のない怒りを表明してみました。)

この映画、昨年に行ったリスニングクラスの最終日で教材として扱いました。
講師の先生も、「何度も見たくなる映画」と言っていて、
参加した受講生の1人から、「以前に見たときは眠くなってしまったけど、
授業で扱われて、あらためてもう一度見てみたいと思った。
スペイン語を勉強していると、こんな出会いもあるのだと思った」という
感想をいただいて、とても嬉しかったのです。

尊厳死がメインのテーマになっていますが、
「生きること」「死ぬこと」だけではなく、
いろいろなことを考えさせられます。

自由とは何か。
愛とは何か。
家族とは、宗教とは、何か。
政治とは、制度とは。
尊厳、身体、心情、言葉。

舞台がスペインという国だからこそ、
このテーマでこのストーリーが成り立ったとも言えます。

今の私が受け取って印象に残ったセリフを記します。
「尊厳死の会」のメンバーであるジュネが、
肢体麻痺の症状が進む弁護士のフリアに言うセリフです。

===
Julia... el miedo es un arma muy poderosa.
El miedo no te deja libertad para decidir...
esto que me dices ahora, es por culpa de este miedo.
Quizás más adelante te echarás atrás
por lo mismo, por el miedo.
No actúes por miedo.

フリア
“恐れ”はとても強力な武器なのよ
心を決める自由さえ奪う
今は“恐れ”に屈しているけれど――
その同じ“恐れ”が考えを変えてくれることもある
“恐れ”に流されないで
===

『海を飛ぶ夢』(Mar adentro)
2004年、スペイン・フランス・イタリア合作
監督・脚本・製作:アレハンドロ・アメナーバル

2017年1月9日月曜日

中南米経済速報1194号見出し

1月9日発行の中南米経済速報の見出しはこちらです。

===

■アルゼンチン: 外国投資の障害は総て除去した
■アルゼンチン: 2017年経済に関する楽観的見通し

■ブラジル: 民間予測では今年は0.5%成長
■ブラジル: 自動車生産は今年こそ回復する

■コロンビア: 北部で新たなガス埋蔵を確認
■コロンビア: 2016年は24万haの農地拡大

■ウルグアイ: 全世界から投資を受け入れている
   *トランプ・ファミリーのお墨付き

■パラグアイ: 鉄道によるボリビアとの統合強化

■パナマ: 返還から17年を迎えたパナマ運河
   *ZLCは不調

■メキシコ: 昨年1-11月期の送金額が9%増加

■チリ: 2016年インフレ率は3%以下だった

■ベネズエラ: 2016年の外貨準備高が33%減少

■ボリビア: 経済金融相が2017年の成長に自信

■キューバ: 半世紀ぶりの米国への輸出品は木炭

===

個別の記事は、「日本最大級の会員制ビジネスデータベースサービス」である
日経テレコンからお読みいただくこともできます。

日経テレコンでは、月曜日から金曜日まで、
毎日「速報版」を配信している小社CRONICAの記事も、
検索していただけます。
ぜひご活用ください。


パナマ運河(記事と直接の関係はありません。)

2017年1月8日日曜日

リスニングクラス体験レッスンでした

昨日は、リスニングクラスの無料体験レッスンでした。

前期で受講してくださった方も含めて、4名の方が参加。
扱った教材はこちらです。


すぐに聞き取って、くすっと笑えた方。
スペイン語の能力がかなり高いですね。
あるいは、聞き取ってどきっとしてしまった方、
人生経験がかなり豊か…ですね(笑)。

男の子が“Estoy cansado.”と言いますが、
“d”が完全に脱落しています。
動画を最後まで見れば分かりますが、
チリのCMです。

レッスンでは、リスニングのコツだけでなくて、
語彙の身につけ方、
文化の学び方、
DELEなどの試験で気をつけること、
実際の会話のスピードに慣れるには、
などなど、サービス精神だけでなく、
確固たる教授法を身につけている西村先生が、
レッスンの時間目いっぱいをつかって、
スペイン語学習のカギを伝えてくださいます。

レッスンの時間はあっという間。
今日は体験レッスンで1時間なので、
皆さん本当に短く感じていらっしゃったと思います。

コース開始後は、今日できなかったシャドーイングもやります。
宿題もたっぷりあります。

下記のスケジュールで開講します。
ご興味ある方、ぜひ見学にいらっしゃってください。

■クラス
 スペイン語リスニングクラス
■日時
 隔週土曜日 10:00~12:00【120分×5回】
 1/21, 2/4, 2/18, 3/4, 3/18
■受講料
 30,240円(5回分・税・教材費込)
 ※イスパニカの受講が初めての方は、
  入会金10,800円(税込)が必要です。


2017年1月7日土曜日

知識を身につけても使えるようにならないのはなぜか

昨日、ある方にスペイン語学習のカウンセリングを行いました。
来てくださったTさん、ありがとうございました。

これまで合格された検定や、スペイン語を使った経験などをお聞きしたところ、
初中級レベルは十分に習得されている方で、
この先、どのように勉強を続けていったらいいか、
ということで、目指すべき姿を一緒に考えたり、
こちらにある情報を提供したりしました。

語学を上達させたいと思ったら、手段は無数にあります。

まず、外国語を使えるようになるには、さまざまな要素が必要です。
語彙・文法・構文などの知識は、独学でも身につけることができます。
しかし、なかなか使えるようにならない、というのが、
カウンセリングに来てくださったTさんの悩みでもありました。

では、そのような学習者が、
中級レベル以上を目指すとしたら、何が必要でしょうか。

それは、たとえば、長文を読むのであれば集中力が、
手紙を書くのであれば失礼にならないような態度が、
映画のセリフを聞き取るのであれば文脈を推測する想像力が、
ネイティブを会話で楽しませるためにはサービス精神が、
などといった、「社会人としての言葉を使うスキル」が必要になります。

当然、これらは語学の要素ではありません。
しかし、これらのスキルを身につけていながら、
外国語でこのようなことが行えないのはなぜか。

それは、学んだ語彙・文法・構文を、
無意識で行えるレベルにまで熟達させていないからです。

昨年末、このような本を読みました。



『学びとは何か』(今井むつみ、2016年、岩波書店)


この本の「第4章 学びを極める」の中に、言語の学習にふれながら、

===

つまり、熟達といっても、経験を積むことで、最初はできなかったことが素早く、よどみなく、正確にできるようになるというレベルの熟達と、それを超えて、その分野で一流となり、さらに超一流になるレベルの熟達とがある。

===

とあります。

熟達を目指すためには、経験を積むことが必要なのです。
経験を積むとは、時間を重ねることです。

時間を重ねるためには、どうすればよいか。

答えを出すのはTさんですが、
Tさんは今日のリスニング体験クラスと、もう1つ別のクラスも、
見学に来ると言ってくださいました。

そんな機会をイスパニカが提供できることを、
私はとてもうれしく思っています。


2017年1月6日金曜日

スペイン語で日本紹介・ “料理・食 gastronomía”の巻。

イスパニカのホームページ、復旧いたしました。
ご迷惑をおかけいたしました。

このホームページ、実は近日中にリニューアル予定です。
これまでのコンテンツを、このブログで少しずつ紹介していきたいと思います。

今日は「スペイン語で日本紹介」の中から、
“料理・食 gastronomía”の巻。

日本語の後にスペイン語で紹介文が続きます。
教材としての活用方法は、また後日。
まずは、「自分ならどう紹介するかなー」という感じで、
眺めてみてください。


◆すきやき sukiyaki



薄切りにした牛肉を、豆腐やしらたき、ネギなどと一緒に煮たり焼いたりする料理です。調味料は砂糖と醤油、酒。卓上コンロに置いた鉄鍋で調理し、火が通ったら生卵をからめていただきます。日本人の男性歌手が歌った「スキヤキ・ソング」が1963年に米国で大ヒットしましたが、歌の内容は「スキヤキ」と無関係です。「上を向いて歩こう、涙がこぼれないように」という内容の歌でした。

Carne de ternera en finas lonchas que se cuece o se asa con tofu, shirataki (fideos hechos del tubérculo llamado konnyaku), puerro japonés, etc. Se condimenta con azúcar, salsa de soja y sake. Se cocina en la propia mesa, en una olla metálica puesta sobre un hornillo. Cuando las viandas se hacen, van sacándose del puchero y bañándose en huevo crudo batido. En 1963 un cantante japonés triunfó en Estados Unidos con una canción titulada Sukiyaki Song, pero en su letra no se hace mención a esta delicia culinaria. El cantor se dice a sí mismo: “Camina mirando hacia arriba, ¡que no se te desborden las lágrimas!”. 


◆牛丼 gyudon


世界的に有名な日本料理、すき焼きのファーストフード・バージョン。安くて人気があります。丼に盛った白米の上に、すき焼き風に調理した牛肉とタマネギその他をのせれば出来上がり。注文すればすぐに出され、ささっと食べられます。19世紀の末頃から出てきたようですが、20紀の中ごろには全国にチェーン店ができ、それ以来今日でも大人気です。

Versión fast-food, más popular y asequible del sukiyaki, plato japonés de renombre mundial. Consistente en una ración de arroz blanco que se cubre con un guisado de carne de ternera (res), cebolla y otros ingredientes, elaborado al estilo del sukiyaki, el gyudon puede servirse y consumirse al instante. Surgido a finales del siglo XIX, ha alcanzado su máxima popularidad con la aparición, a mediados del siglo XX, de las grandes cadenas nacionales de restaurantes. 


◆懐石料理 kaiseki ryori


懐石料理は、茶の湯で茶をいただく前に出される軽くてシンプルな食事として17世紀に生まれました。「懐石」というのは本来、温めた石を着物のふところに入れて体を温めるという意味で、禅寺で修行僧が空腹をしのぐために行われた習慣がもとになっています。客人に対して、すきっ腹に強いお茶を飲ませてはいけないという心使いからの料理でしたが、今日ではその本来の意味が失われ、宴会料理(会席料理)と同義に使われています。

Nació como una comida frugal que se servía antes de la ceremonia del té y su origen se remonta al siglo XVII. Kaiseki significa “piedra caliente que se mete entre los pliegues del vestido para calentarse”, en referencia a una vieja costumbre seguida en los templos zen para engañar el hambre. Al principio fue una deferencia hacia los visitantes, para que no tuvieran que tomarse el té con el estómago vacío. Hoy en día se ha perdido ese sentido original y hablar de kaiseki es hablar de un verdadero banquete. 


◆丼もの domburi mono


お椀に白米を入れ、その上に醤油と砂糖、塩などで調味した副菜をのせます。具は牛肉や豚肉、鶏肉、魚、野菜、卵など。調理も素早くでき、さっさと食べられるので、日本人の伝統的ファストフードといえます。

Arroz blanco puesto en un donburi (tazón, cuenco, taza de gran tamaño), sobre el que se disponen verduras de acompañamiento sazonadas con salsa de soja, sal, azúcar y otros condimentos. La vianda, dispuesta también sobre el arroz, suele ser carne de ternera, de cerdo, de pollo o pescado, que viene con otras verduras o huevo. Rápido de preparar y de comer, puede considerarse una muestra de la "comida rápida (fast food) tradicional" de los japoneses.


◆親子丼 oyako domburi


丼もののひとつ。鶏肉とタマネギを醤油と砂糖で調理し、とき卵を半熟状にしてとじたものをご飯の上にのせます。親子というネーミングは鶏肉と卵を使っているからです。最近では同じ親子丼でも、サーモンとその魚卵(いくら)をのせたものも登場しています。

Es un tipo de donburimono en el que se echa (sobre el arroz) carne de pollo guisada con cebolla en salsa de soja y azúcar, y después se recubre el conjunto con un huevo batido ligeramente calentado. Se le llama oyako (padre e hijo) porque incluye pollo y huevo. Últimamente hay otro oyako donburi que lleva salmón y sus huevas.

2017年1月5日木曜日

はじめてのスペイン留学をお考えなら

イスパニカと活動をともにしているNPO法人イスパニカ文化経済交流協会では、
現在、「ほんもののスペイン体験・春のクエンカ留学」の募集を行っています。

 詳細はこちらから。

クエンカはユネスコの世界遺産に指定されている、
美しい古都です。

どんなところか、この留学でどんなプログラムが体験できるか、
こちらの動画からご覧いただけます。

丁寧なカウンセリング、事前のアドバイスや、
個別の相談にもしっかり応じます。
一緒に渡航する仲間もいます。
街の治安も抜群にいいクエンカで、
本物のスペイン体験、してみませんか?

お問合せは、担当:白井 Email: nori@hispajp.org まで。



2017年1月4日水曜日

Chino y Nacho , Andas En Mi Cabeza ft. Daddy Yankee

Luis Fonsi のあとは、Shakiraだ!

と思って、こちらの歌詞を訳してみようと思いましたが、



いろいろ寄り道しているうちに、見つけてしまった別のスパニッシュポップス。


歌詞の意味も調べていませんが、
PVには、いろいろなプロポーズが出てきます。

個人的に結婚してもう何年も経っていますが、
PVを見ながら、2回ほど「キャー!」と、声を上げてしまいました。

ちなみに、

プロポーズ は  proposición de matrimonio
婚約指輪 は  anillo de compromiso
妊娠検査薬 は  prueba de embarazo
赤い糸 は  hilo rojo
薬指 は  dedo anular
サプライズ は  sorpresa
点字 は  braille
風船 は  blobo
キス は、ご存じですよね???

全部、PVに出て来ます。
きゅんきゅんしながら見て、聞いてください。


2017年1月3日火曜日

こちらもよろしくお願いします

現在、ホームページおよびメールアドレスに不具合が生じております。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。  (復旧いたしました。1月6日)

===

イスパニカの仕事始めは1月5日。
上記のような理由で申し訳ありませんが、
緊急の方は、これら↓もご利用ください。

イスパニカのTwitter






2017年1月2日月曜日

スペイン語学習無料カウンセリング(5日・6日)



溜池山王スクールの新年は、スペイン語学習無料カウンセリングから!

下記の日時で、スペイン語学習に関するカウンセリングを行います。
どんな目的のために、どんな勉強を、どれくらいしたらいいのか。
イスパニカのスクールに限らず、勉強方法などをアドバイスいたします。

ご希望の方は、
・お名前
・スペイン語学習歴
・ご希望の日時(下記からお選びください)
を明記の上、
im@hispanica.org までお申込みください。
(担当:本橋)
☆1月3日現在、上記のメールが使えなくなっております。
tameike.hispanica@gmail.com までご連絡ください。
ご迷惑をおかけいたします。
※各枠1名、先着順とさせていただきます。
※ご予約は1月5日12:00までとします。

~~~スペイン語学習無料カウンセリング~~~
日時
(A)1月5日(木)15:00~15:50
(B)1月5日(木)16:00~16:50
(C)1月5日(木)17:00~17:50
(D)1月5日(木)18:00~18:50
(E)1月5日(木)19:00~19:50
(F)1月6日(金)15:00~15:50
(G)1月6日(金)16:00~16:50
(H)1月6日(金)17:00~17:50
(I)1月6日(金)18:00~18:50
(J)1月6日(金)19:00~19:50


2017年1月1日日曜日

謹賀新年

新しい年が始まりました。
本年もどうぞイスパニカをよろしくお願いします。

大晦日の早朝に、スカイツリーへ上りました。


展望台から見える富士山、見下ろすビル群、差し込む陽の光、建物の構造、
いろいろなことに思いを巡らせ、
このプロジェクトのスタート時、
今、こうして多くの人が実際に見ている景色を、
どれだけの人がリアルにイメージできていただろう、と思いました。
工事の途中には震災もありました。
でも、こうして、イメージは現実になった。

その後、見たい映画まで時間があったので、
そのときに読んだのは、こちら。



ちょうど1年ほど前に刊行された本です。

ゲバラやカストロが革命を夢見て起こした行動。
計画はずさんとしか言いようがない。
でも、信じて進んだ。
楽天的に陽気に、でも、確固たる信念を持って。

2017年、
イスパニカがどんな会社になるか、
どんな会社にしていくのか、
どんな会社にしたいと思うのか、
それを信じることができるかできないか、
実現できるかできないか、
何はできて何はできないか、
今はできなくてもいつならできるのか。

すべてを自分に問いかけながら、
それでも、信じて進んでいきたいと思います。